2008年1月17日木曜日

レンソイス・マラニェンセス国立公園


先日のNHKスペシャルで知りました。
宇宙から見ても白いらしいです。

レンソイス・マラニェンセス国立公園

ブラジル北東部のマラニョン州にある、バヘリーニャス近郊のブラジルの国立公園である。公園は大西洋に面していて、まるでシーツのように白い砂丘が155000haに渡って広がっており、それらはほぼ100パーセント石英でできている。1年を通して存在する恒久的な池も少なからずあるが、半年ごとに来る雨季になるとところどころに池ができる。これは、石英の層の下にある地下水が雨によって水位が増し、砂丘の谷間に湧き出るからである。池には魚が棲んでいるが、どのように発生し、乾季の間どうしているかは、まだ調査が行われていないため不明。なお、この地区には新種のカメやカエルが生息し、乾季の間は自ら掘った穴で生活することが明らかとなっている。

国立公園より100キロほど南のパラナイーバ川が含む土や泥の中に、わずかな石英が混じっており、海岸に流されたのち数万年の年月をかけて沿岸流により国立公園に面した海岸近くまで流される。その間に石英以外の混入物は砕け散り、海水に混じるが、石英は砕かれずに残り、海岸に打ち上げられて風速90メートル以上の強風で国立公園まで吹き飛ばされ、砂丘に積もる。これが長い間繰り返され、現在の姿になったといわれる。中心部には2つのオアシスが存在し、60人ほどの住民が村を作って暮らしていて、住居は葦で作った原始的なもので、寝床は天井から吊り下げたハンモックである。男性は海まで歩いて魚をとって毎日の食料にする。

特に欧米からの観光客が多いが、大抵は公園の敷地外か、あるいは少し敷地内へ入る程度で、中心部まで行くことはほとんどない。なぜなら、敷地内の地表の状態はほとんど砂漠に近く、また雨季になると地面はぬかるみ、大型四輪駆動車でもスムーズに進めないほど足場が悪くなるためである。これが、国立公園内の自然環境調査が遅れている原因の一つともなっている。

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