2008年9月21日日曜日

Book Recommend # 2 -村上龍-

高校生の頃、かなり年上の先輩から勧められて読んだ村上龍の小説が『限りなく透明に近いブルー』だった。生々しい描写と詩的イメージで展開するストーリーに引き込まれ一気に読破して以来、村上龍の描くストーリーのファンになり現在も新刊が出る度にチェックしてしまう。そんな中で何年かに一度は読み返してしまう作品をいくつか。

コインロッカー・ベイビーズ

コインロッカーを胎内としてこの世に生まれたキクとハシ。罪の子二人の心に渦まく愛と憎悪。廃墟と化した東京の上空に強烈な破壊のエネルギーがほとばしる。巨大な鰐を飼う美少女アネモネの願いは?鮮烈なイメージで織りなす近未来小説。





愛と幻想のファシズム

1990年、世界経済は恐慌へ突入。日本は未曽有の危機を迎える。サバイバリスト鈴原冬二をカリスマとする政治結社「狩猟社」のもとに日本を代表する学者、官僚、テロリストが結集。人々は彼らをファシストと呼んだが…。






五分後の世界

箱根でジョギングをしていたはずの小田桐は気が付くとどこだか解らない場所を集団で行進していた。そこは5分のずれで現れた『もう一つの日本』だった。現代日本に対する強烈なメッセージを秘めたパラレルワールドを用いた傑作。

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