2009年12月28日月曜日

Movie Recommend # 48

ファンタジア/ベン・シャープスティーン

最初に公開されたのが1940年だったとはいえ、この意欲的なディズニー長編映画は、時代を経た今日でもまったく見劣りしない。ディズニーのアニメーターがクラシック音楽を聴いて、心に浮かんだイメージをそのまま描いた本作品は、豪華絢爛な映像で現実を忘れさせてくれる超現実的なファンタジー映画。

フィラデルフィア管弦楽団の演奏でつづる8エピソードには、チャイコフスキーやムソルグスキー、ストラヴィンスキー、ベートーヴェン、ポンキェッリ、バッハ、デュカース、そしてシューベルトの曲が使われている。アニメーションも多様で、絶妙かつ細やかな技法を用いているかと思えば、すさまじく大胆な映像もある。あふれる色彩と丹精こめたディテールは本作品ならではのもので、先進技術を駆使した映画に比べてもひけをとらない。

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