Today's Selection # 55

Cosmogramma/Flying Lotus

ジョン・コルトレーン、アリス・コルトレーンを叔父、叔母に持ち、L.A.シーンに突如出現した希代のビートメイカー/プロデューサー、フライング・ロータス。その出現は予想を遙かに越えた衝撃を世界の音楽シーンに与え、数多くのフォロワーを生んだ。

本作には様々なアーティストが参加し、彼の注目の高さがうかがえる。中でも注目なのが必然的なコラボレーションだったと言っても過言ではないレディオヘッドのトム・ヨーク。本作ではフライング・ロータスと共同で作曲を行い、トム自身が歌い上げた。かつてオウテカの『Confield』でそうであったように、この作品は今後のレディオヘッドのサウンドに影響を与えるのではないかと思われる程、両者の特性が惜しげもなく引き出されている。